組電池
【よみ】くみでんち
組電池とは、同じ種類の電池を複数個をパック状にしたものいい、主にニカド電池やニッケル水素電池などの二次電池が用いられます。パック電池とも言われます。
組電池は、組み合わせ方法により、4つの形状に分類することが出来ます。径方向に横に単列に並べたS配列やS配列を複数列組合わせたW配列、軸方向に直線状に並べたL配列、L配列を複数列組合わせたE配列に分類されます。この4つの形状の中から実際に使用する際には、電池を使用する機器の定格や充電仕様・使用条件などに加え、 電池の収納スペースや固定方法などをも考えた上で、選択することが一般的と言われるでしょう。
組電池は熱収縮チューブまたは樹脂ケースでパッケージングされ、用途や発熱性、防水性、耐衝撃性、耐振動性などを考慮した上で、どちらの外装材を使用するかが決まります。
私達にはあまり馴染みのない組電池ですが、電力貯蔵や電気自動車といった新しい技術に用いられ、 近年では温度調整用媒体や冷却フィン、組電池の冷却装置の開発が進められています。