液漏れ
【よみ】えきもれ
液漏れとは、電池内部の電解液が外部に漏れてしまうことをいい、アルカリ乾電池で起きやすいと言われています。
乾電池は、過放電により内部に水素が発生しますが、内圧上昇による破裂を防ぐため、安全弁が開く構造となっています。 この安全弁が開いた際に水素と共に電解液が漏れだす状態の事を一般的に液漏れと呼びます。
主な発生原因としてあげられるのは、異種電池の混用によって先に寿命を迎えた電池が過放電または逆充電状態に置かれた場合や、 マンガン電池での使用を想定した微弱電力機器にアルカリ電池を入れることなどです。 何度も改良が行われていますが、現在でも基本的にはどの電池でも起こりうる現象と言えるでしょう。
何らかの理由で一度でも液漏れが発生した場合、アルカリ電池から漏れだす電解液が電極や機器内部を腐食させるだけでなく、 万が一接触した際には皮膚の損傷や失明の恐れといった人体までにも影響を及ぼす可能性があるため、注意が必要です。
機器に適した電池を用いることが、液漏れを防ぐためには最も簡単で確実な方法と言えます。例えば、微弱な電力で長期間使用するリモコンや時計といったものにはマンガン電池を、強い電力が必要となるデジカメやモーターなどにはアルカリ電池を使用するようにしましょう。