折板屋根
【よみ】せっぱんやね
折板屋根とは、断面の構造に重点を置いて作られたもので、工場やカーポート、車庫などの鉄骨の建物に多く用いられる金属屋根の代表的な屋根工法の一つです。
折半屋根は、他の屋根素材・工法と比較して長さ(棟)調節がしやすい、短期間で葺くことが可能といった利点があり、 主に体育館や工場、展示場といった大規模な物件に用いられます。
種類は、重ね式とハゼ式の二つに分類されます。
重ね式は折半と折半の重なり合う部分をタイトフレームの剣先ボルトで締め付け固定する方式を指し、主に小規模な倉庫やガレージに用いられています。一方、ハゼ式は折半本体の接合部分にハゼと呼ばれる加工を施し、タイトフレームと折半本体を吊子と呼ばれる金具で固定する方式を指します。 重ね式と異なりハゼ式は施工性が良いことや、屋根にボルトの突起が無いことから、大規模な物件に用いられています。
折半屋根に太陽光発電システムを設置する場合は、重ね式とハゼ式では若干方法は違いますが、 剣先ボルトやかみ合わせ部分に取り付け金具などを固定して設置されるケースが多くみられます。