地熱発電
【よみ】ちねつはつでん
地熱発電とは、地中深くから得られた地熱の蒸気で直接タービンを回し、電気を作り出す発電方式をいいます。
現在、地球温暖化対策や、化石燃料の枯渇、エネルギーの安定供給・確保が世界的な大課題となっていますが、 エネルギー安全保障の観点からも各国で利用の拡大がされつつある再生可能エネルギーです。
地熱発電は他の再生可能エネルギー設備と異なり、地熱によって生成された水蒸気を利用して発電するので、 天候や季節に左右されず、昼夜関係なく安定した発電量を得られることが利点になります。 資源量も多く、日本は火山国でもあるので地熱発電の利用には適した環境であると言えます。
ただ難点として、ポイント地点の探査や開発には期間と費用を要してしまう他、火山による自然災害などの影響が懸念されているので、 導入率は他の再生エネルギーよりも低いのが現状です。
日本での地熱発電の規模は、2010年段階でおよそ530MW、全電源の0.2%程度ですが、 固定価格買取制度のスタートや再生可能エネルギーの規制緩和により、各地で調査や計画が進められており、今後、設備の拡大に向けての動きが期待されています。