温室効果ガス
【よみ】おんしつこうかがす
温室効果ガスとは、温室効果をもたらす気体の総称。
大気中に存在すると温室効果をもたらすのでこう呼ばれています。
温室効果ガスは京都議定書における排出量削減の対象となっており、環境省において年間排出量などが把握されている物質としては、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)・亜酸化窒素(N2O)・ ハイドロフルオロカーボン類(HFCs)・パーフルオロカーボン類(PFCs)・六フッ化硫黄(SF6)の6種類があります。この中でも、二酸化炭素の影響量が最も多くなっています。
温室効果ガスは悪い側面ばかり注目されがちですが、適度な濃度で存在しないと地球が冷え込んでしまうため一概に悪いというわけではありません。問題は必要以上に濃度がどんどん上昇していることです。
京都議定書を引き継ぐ枠組みの通称「ポスト京都議定書」では、温室効果ガスを1990年比で、2020年までに国内排出量を25%削減することを主要な目標としています。
省エネの取り組みや再生可能エネルギーの普及拡大、代替フロンの削減や森林整備による二酸化炭素の減少などが進められており、温室効果ガスの削減に向けた動きは加速していると言えるでしょう。