トラッキングシステム
【よみ】とらっきんぐしすてむ
トラッキングシステムとは、太陽の経路を自動で算出し、自動で追尾する太陽光発電システムの仕組みを指します。
固定型システムと比較すると、トラッキングシステムによる発電量はおよそ1.4~1.5倍まで増加するとされており、 特に早朝の太陽が出始めた時や、夕日が沈む時の太陽の高度が低い時間帯においてかなりの効果をもたらすので、とても効率良く発電します。
2013年4月に太陽光発電の取扱いに関して農林水産省は、農地に支柱を立てて行う方法を実質認める取り決めを発表しました。 これにより、実質農業を営みながら太陽光発電事業を行うことが可能になったので、トラッキングシステムが期待されています。
農地にトラッキングシステムを導入することで、設置面積が固定型システムに比べて設置面積が約1/20に抑えられたり、耕作物に被害をもたらすことなく、耕作機械も十分運行することができ、アレイの傾斜角度を自在に変えられることから風圧や積雪といった事態でも柔軟に対応出来たりといったメリットが得られます。
現在、フジプレアム株式会社と姫路市が共同で、 農業収入と売電収入を両立できる新しい農業経営モデルの実現に向けての検証を市が所有する農地を使って研究事業を行っています。