盛土
【よみ】もりど
盛土とは、低い地盤や斜面に土砂を盛り上げて高くし、平坦な地表を作ること。または土砂を盛り、周囲より高い地表を作るための造成工事を指します。
主には、住宅用の宅地開発や交通での道路整備を行う際に、平坦な地表を作る、または周囲より高い地表を作るときに行われます。 ただ単に、土を盛り上げただけでは軟弱で、時間の経過と共に地盤沈下の恐れもあるため、事前に転圧や地盤改良工事等が必要です。
都道府県知事等によって宅地造成工事規制区域と指定されている区域において、 高さが1mを超える崖を生ずる盛土を行う場合、都道府県知事等の許可を得なければならないため、周囲の現状の環境や条件は必ず下調べしておく必要があるでしょう。
太陽光発電システムを遊休地等に設置する際、高低差が大きい場合や周囲よりも土地が沈んだ状態にあり、 水が溜まる危険性がある場合には、この盛土を行うことがあります。 架台やコンクリートの基礎でアレイの地上高を稼ぐという手法もあります。ただし、強度やコストの面から考慮しても盛土で対応するケースが多いようです。