充電
【よみ】じゅうでん
充電とは、コンデンサ(蓄電器)や電池に電流を流し、電荷を蓄積することをいいます。
電池は、放電を行うにつれて電圧が徐々に降下していき、やがて終止電圧を境に放電を行えなくなります。 一次電池であれば、この段階で既に化学エネルギーを電気エネルギーに変換するといった化学反応が出来ないため、処分するしかありませんが、 二次電池の場合は外部から負荷を掛けることによって、放電の際とは逆の化学反応が起こり、充電することが出来ます。
鉛蓄電池を例にすると、放電によって電解液中の硫酸イオンが正極・負極の双方に移動し、電解液の比重が低下しますが、 外部から負荷を掛けることによって、正極・負極の硫酸イオンが電解液中に移動する。これで充電できるようになっています。
充電方法は電池の種類によって異なります。 例えば、古いニカド電池やニッケル水素電池では、一時的な電圧降下を起こす現象(メモリー効果)の影響もあって放電し切ってから満充電する方が良いとされておりますが、 鉛蓄電池の場合、深い放電は電池そのものにダメージを与える可能性があるため、こまめに充電する方が良いとされております。
リチウムイオン電池は、近年のモバイル機器に必ずと言って良い程用いられています。これは、満充電や過放電の状態にする方法よりも、 電池残量がある程度少なくなった時点で充電し、容量一杯になる手前で充電を止めるという使用方法が推奨されています。