キュービクル
【よみ】きゅーびくる
キュービクルとは、高圧で受電するための機器一式を金属製の外箱に収めたもので、これはキュービクル式高圧受電設備とも言います。
キュービクル内部には様々な機器が収められています。たとえば、電圧・電流・電力量等の測定や表示する計器類、回路の開閉等をする開閉器類、 過電流・地絡発生時の機器の保護・過電圧抑制等を行う保護装置、電圧の変圧を行う変圧器などがあります。
太陽光発電システムにおけるキュービクルは、パワーコンディショナに集められた発電電力を系統に送り出す役目を担っており、 近年ではそういった用途に特化した太陽光発電設備専用のキュービクルも販売されています。
一般的な住宅には、変電所から流れてくる6,600Vの電気を柱上トランスで100V(200V)に変圧した電気が供給されています。 しかし、柱上トランスには一度に変圧できる電気の量には限界があり、マンションなどの集合住宅や工場・大型店舗といった大口需要家には向いていません。このために使用されるのが、高圧の電気を受電するキュービクルになります。
太陽光発電システムを導入するにあたり、高圧連系を行う場合はキュービクルが必要となります。 また、キュービクルを設置する場合は、その費用に加えて設置するコンクリート基礎費用などもかかるので注意が必要となります。