FEMS
【よみ】ふぇむす
FEMSとは、Factory Energy Management Systemの頭文字をとった略称で、製品を安定して製造するために工場等のエネルギー利用状況を見える化し、 エネルギー利用を最適化する仕組み及びそれを実現する機器のことをいいます。
経済産業省の資源エネルギー庁が公表した「エネルギー白書」では、国内全体のエネルギー消費量の内、消費されている全体の約4割が製造業によるものであると発表されています。大量のエネルギーを利用する工場の機器や設備を最適にコントロールし、省エネルギーに努めることは、企業の社会的責任(CSR)を果たす上でとても重要な課題になります。
FEMSは、従来より行われている受配電設備のエネルギー管理に加え、生産設備のエネルギー利用や稼働の状況などを把握することができ、エネルギー利用の最適化を図ることができます。またFEMSと併用して太陽光発電システムや蓄電池システムを導入することで、更なる高度な運営を図ることが出来ると言えます。
この取り組みはエネルギー使用量の削減のほか、生産設備のトータルライフサイクルの最適化も期待できるので、とても重要なシステムであると言えます。