インバーター
【よみ】いんばーたー
インバータとは、直流電力を交流電力に逆変換する電源回路、またはその回路を持つ電力変換装置のことを言います。
インバーターはとても幅広く応用することができ、分野や用途によってそれぞれ回路は異なります。 一言でインバータといっても大きく"モーター制御・DC-ACインバータ・DC-DCコンバータ・放電ランプ用安定器・その他"の5つに分類されます。
代表的な製品としてDC-ACインバータとして用いられている、太陽光発電システムで使用されるパワーコンディショナがあります。
太陽光パネルによって作られた電気は直流です。しかし家庭内の電源から流れる電気は全て交流の為、発電した電気を家庭内に供給するためには電気を交流に逆変換しなければなりません。 そこでパワーコンディショナは太陽光パネルから電気を受け取り、家庭内に供給する役割をしているのです。
一般的なモーター制御に用いられるインバータと太陽光発電システムに用いられるパワーコンディショナの大きな違いは、入力される電力の制御方法です。
モーター制御向けインバータが負荷に合わせて出力を調整する仕組みになっていますが、 パワーコンディショナはパネルから供給される電力の全てを変換する仕組みとなっています。
また、大きな特長としてパワーコンディショナのインバータ部の前段には、出力を昇圧し電圧を安定化する回路が設けられており、 より多くの電力量を得られるよう通常のインバータよりも変換効率が大幅にアップされています。