杭基礎
【よみ】くいきそ
杭基礎とは、浅い基礎では構造物を支えることができない地盤に、杭を深く打ち込むことで構造物を支える基礎のことをいいます。
メガソーラーやミドルソーラーといったフィールド設置型太陽光発電システムに用いられる基礎工法には、 コンクリート基礎と杭基礎の大きく二種類に分類されます。
どちらの基礎工法を選ぶかは設備容量や地質・予算・工期などを考慮して決定されますが、杭基礎の場合、小中規模のシステムに用いられる傾向にあります。 主に鋼管杭やスパイラル杭が用いられますが、派生型として単管パイプを用いたものも存在し、その形態は多種多様にあります。
杭基礎を用いることで、コンクリート基礎と比較して材料費が安く済む、施工性に優れているといったメリットが生まれます。 杭基礎はコンクリート基礎よりも施工が難しくノウハウが必要になっていきますが、適切な量を発注し、杭基礎の施行に慣れた業者に依頼をすることで、 コンクリート基礎よりも大幅に安く、そして早く仕上げることが出来ます。
ただ、地盤の状況によっては、引き抜き強度を増すために杭の本数を増す必要があることもあるので、一概に安いとは言えません。 また、規模が大きくなる場合には一日に打設できる杭の本数にも限りがあるため、複数の重機も必要になります。