ウェハ
【よみ】うぇは
ウェハとは、純度の高いシリコンを一度溶かし、冷やして固めたインゴットという塊を薄くスライスした円盤状の板のものを言います。
このシリコンは、表面が光を反射して白っぽくも見えますが、本来の色は青黒い色で、シリコンの結晶方向がばらばらなので、一度溶かして結晶方向をそろえながら再度固めてインゴットを作ります。
ウェハにpn層と電極を形成したものが「セル」となり、それが複数接続することで太陽光パネルが出来ます。
コンピュータやモバイル機器に組み込まれている半導体デバイスはシリコンウェハから作られてる物がほとんどで、 太陽光パネルの元となる太陽電池にもこのウェハが使われています。
高純度シリコンの単結晶ウェハを半導体基板として利用したものが単結晶シリコン型太陽光パネルで、これは高い変換効率が出来るのが特長になります。 高純度シリコンを多く必要とするため、製造時のエネルギーやコストが高くなり、 近年では多結晶シリコン型や薄膜シリコン型に移行されています。
一方で、多結晶シリコン型太陽光パネルは、コストパフォーマンスに優れている利点があります。他のシリコン半導体素子の製造過程で生じた端材や、 オフグレード品のシリコン原料を使用して製造できるので、 近年では、製造時にウェハを薄型化することでコストを削減することに成功しています。